フレイル

理想を言えば、国家を創らず地産地消でみんなが助け合って生きていけば、本当に豊かな生活ができると思うが、人間の欲望は限りないから、先ずそんな楽園は夢物語である。

まあ、歴史を紐解いてみても、文化文明が発達すればするほど、私達は理性と野性の狭間に翻弄され、強大な権力や利権に支配され自由を失っていく訳で、物質的に如何に豊かになっても、精神的にはかなり不自由な生活を強いられると思う。

まあ、ちょっと考えてみても、人生は食事と排泄を繰り返し、退屈で窮屈で自由がなく妥協と惰性の産物と化し、生きるに値しなくなるが、それでも様々な生き甲斐を求めてテーゼしチャレンジし続けているのが現実であり実態である。

まあ、日々日常は、誰が生れようが死のうが、何もなかったように物事が進んでいく訳で、明日の命も分からないのに、明日があるものとして生きているから面白い。仮に今日限りの命だとしたら、私達は何をするのだろう。まあ、仕事をする馬鹿はいないと思うが、もしそうなら、洗脳とマインドコントロールの呪縛から抜け出せないのだろう。なぜなら、美徳や名誉とされる殉死でさえ、ケースバイケースで、ベトナム戦争や湾岸戦争などの結末を見る限り、何のための戦いか疑問が残り犬死に近く、使命感を持って戦った兵士が可哀相である。体制に利用されたに過ぎないからである。

そんなことから、ことに当たっては、場を離れ利得を滅して、少しでも心の痛みが和らぐ選択をするのがいいと思うが、それも己の損得と言われてしまえば身も蓋もない。

ところで、私達の身体は副交感神経によって制御され、感情や感覚からアイデアや発想の転換に至るまで、意識と言うより、無意識や潜在意識によるところが大きく、想いや言葉においても、それらが深く関与していることは、ご案内の通りである。

つまり、心臓の鼓動や血圧や体温調整から日常の行為や行動に至るまで、各種のホルモンが深く関与している。簡単に言えば細胞や分子や素粒子などのレベルで、私達は制御され恒常性を保っており、私達が意識し得る範囲はその結果に過ぎない。

だから、基本的に意識して生活する必要はない訳で、世間の評価や医者や先生の言葉は参考までとして、どちらかと言えば、自分の潜在意識にコミットしてその声に従っている方がいいと思う。

ところで、私達団塊の世代が淘汰される時期は今から概ね20年くらいではないかと思うが、その間痴呆や介護に至らぬためのフレイル(虚弱)予防が、今世間で話題となっている。

特に、65歳以上の高齢者の生活意識が問題であるが、栄養と運動と社会参加がキーワードらしいが、何か歳を取っても己の処し方も分からぬようでは心許ない。

私的には、これまで散々周囲に気を遣い妥協と惰性に生きてきたから、隠居の身となれば、良くも悪くも世間に憚ることなく、自分の意のままに生きていたい。

まあ、フレイル予防の視点からすれば、就労やボランティア活動や自治会活動などの社会参加が推奨されているが、私は好きでするなら別だが、無理して社会参加するくらいなら、心身の衰えもあるから、心許せる家族や仲間たちと自由勝手気ままに趣味や好きなことをして過ごしていく方がいいと思う。

とにかく、私達団塊の世代は、変な大義名分を持ち出しては、社会全体を引っ掻き回し混乱に導く人間ばかりで、田原総一郎・鳥越俊太郎・竹村健一・大前研一・舛添要一などのご意見は、今や幻想に近く正に老害である。

つまり、朝日新聞や朝日ジャーナルやテレビで育った団塊世代のインテリゲンチャほど、洗脳やマインドコントロールの影響をまともに受け、それらの呪縛から抜け出せずに「生き甲斐の搾取」にさえ気づけない世代である。そんな視点からすると、現実に覚めた今の若者の方がよっぽどマシである。

今仮に、国や民族を超え、自由で偏見のない平等な「グローバルな自由な秩序( New World Order)」が形成されたとしても、取締りがなければ飲酒運転や性犯罪が抑止できない私達の営みは、常に自分に寛容で狡賢く貪欲で、権益の保全と拡大を目指している訳で、New World Orderの本質は、一つの檻にトラやライオンと一緒に入れられた草食動物や小動物たちが、トラやライオンに食い殺されていくようなもので、弱肉強食にあることは、火を見るより明らかである。

そんなことから、私としては、専守防衛や反戦以前の問題として、広く社会で明治維新以降の歴史を学び、暴力団や在日や同和などの裏組織の実態をも踏まえ、改めて市民意識の形成を図るべきで、良からぬ勢力の陣取り合戦にならぬよう、新聞やマスコミのインテリジェンスに期待したいところだが、これまでの経緯から望み薄であることは否めない事実である。

そんな訳で、病院のクーラーが故障して患者が熱中症でなくなる時代である。如何に仕事が、マニュアル化し、利益や効率の重視から、状況判断能力が低下し欠如しているかが分かる訳で、自分を基点に当事者意識を持つことの大切さを改めて痛感する。

そんなことから、私的には、内なる声に従い無理して社会参加するのはご遠慮申し上げ、涼しき林野に安処して、一人気楽に文化芸術を楽しみながらフレイルしていこうと思う。

jpjapon について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
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