そこそこに

ご案内のように、どんなに良いものでも、 古くなると時代にそぐわなくなり、実用に耐えられなくなる。中には、骨董品として値がつくものもあるが、余程の名品名作でない限りガラクタである。

カメラやレンズなども、幾ら良いものでも、味に拘るなら別だが、製品そのものの性能には格段の差がある訳で、その変わり目の速さには目を見張るものがある。

そんなことから、無理して高額のものを買い求めるのも考えものだが、中には高額のものを買い、まだ値のある内に、中古市場に売り、次から次と買い換える人もいる訳で、本当に世間にはいろんな人がいて面白い。

いずれにせよ、何事も比較すると色褪せたものになってしまうが、そのものをよく理解して、上手に長所を活かしてやれば、かなりのものが得られるように思う。

まあ、ミニマリストを目指す私としては、人目や世間を気にすることなく、人様やものに宿る霊魂からも離れ、己の霊性につき従い暮らしている訳で、こんな身軽な生き方ができるのも、やはり日本の社会制度や家族の理解あってのことで、本当にありがたいと思う。

ところで、そんな変わり目の早い世間にあっても、いつまでも変わらぬ信頼関係は何とかして持ち堪えたいと思うが、そこは人間の弱さから不平や不満や愚痴や泣き言から嘘偽りや裏切りに至るまで、依存や支配のパラドックスに嵌まってしまうこともある。

まあ、誰もが生まれながらにして半人足の手前の上、お互いに助け合いカバーし合って生きているとは言っても、超少子高齢人口減少社会を迎えるにあたり、介護や子育ては、まさに自律と依存をテーマとする現実の問題である。そんなことから、最近は人生50年とする既存の生活モデルから人生100年とする生活モデルへの転換を図る提案が、様々な視点から為されている。

ご案内のように、2020年には日本の女性の半数が50歳を越える。さらに未婚や晩婚やステップファミリーが珍しくなくなった今日、これまでの婚姻制度が時代にそぐわなくなってきていることは明白である。

特に子育てを終えたシニア層や出産期を喪失した女性は、本来の女性としての役割を失っていることから、どのように社会や男性と係わり、その一翼を担っていくのか、またその対極にある男性としても、どのような関係性を女性たちと持つべきなのか、大きな課題だと思う。

まあ、さしずめ、子育てやセックスから離れたビジネスパートナーや趣味の仲間やスピリチュアルなソウルメイトと言ったところだと思うが、下手をすると既存の関係性も崩し兼ねない訳で、まあLGBTも含め、性における差別や偏見からの開放は、人生100年時代には避けて通れない課題だと思う。

まあ、時代が突き進めば、ゴシップで売上げを伸ばす「文春」のような週刊誌はなくなると思うが、いずれにせよ、時代と共に、私達の感覚や感性や感情や意識も変わっていく訳で、そんな中にも互いに信頼を持ち続ける知識や知恵くらいは持ちたいと思う。

そんな訳で、今年も秋深まり晩秋を迎え、黄昏時には一人寂しさが身にしみるが、そこは実りの秋だから、色気より食い気に立ち位置を移し、暫し好物を喰らい、生きる意味を堪能してみようと思う次第である。

jpjapon について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
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