厳しい現実の中、夢と希望と理想を追い求めるところに若さがある。
しかし、 そんな若さを象徴する恋愛も、最近はビジネスやレジャーになってしまい、今や時空を超えて、愛しい人に想いをよせること自体が贅沢と言える。
文化芸術の源泉は「求愛行動」にあると言われるが、ブラームスの作品も、シューマンの妻「クララ·シューマン」への想いなくしては生まれなかった訳で、万葉の短歌もフェルメールやダビンチの絵画も異性への想いや憧れなくしては誕生しなかったように思う。
そんな想いに、ことごとく、人生は「一期一会」だと思う訳で、「今一度お会いしたいと想う」そんな感傷に浸ることこそ、最高の贅沢ではないかと想う次第である。