年末

東京駅丸の内北口にて

断捨離して気づいたことだが、私達は品物と一緒に夢を買っているような気がする。クルマやカメラなどはそのもの自体より、友達や家族や恋人との楽しい交わりや語らいの時が欲しくて、買い求めてきたような気がするのである。

服や靴や時計などのアクセサリーを新調して身に着ければ、今までとは違う自分がイメージされ、別な世界が広がるような気がして、品物の機能や値段より、時には形状や色味やデザインが購入の決め手になったりする。つまり、自分のイメージに合わないものはNGだったように思う。

そんなことから、今年の年末を振り返ると、度重なる断捨離のせいか、以前とはかなり品物に対する意識が変わり、便利·快適·年末特価などと言う歌い文句には容易に乗らなくなったように思う。

まあ、物を買えば仕舞う場所も必要になるし、時計も両手にする人もいない訳ではないが、私的にはどうかと思う。それに、最近は、新しく服を新調して語る相手もいなくなり、服なども秋口にチョット羽織る程度の薄手のタウンコートを小田急に見に行ったくらいで、カメラやパソコンなどのガジェット類も、買えば机周りが配線だらけになり、掃除も儘ならなくなりから、もっぱらウインドショッピングで済んでしまった。

強いて上げれば、冠婚葬祭や暮の礼節は別として、購入ポイントの残りで鯖缶を買い、孫子達にAmazonで、クリスマスプレゼントを購入したくらいである。

まあ、なんともはや、お寂しいお話で、こんな高齢者ばかりでは、景気が浮揚する訳がない。聞くところによると、現役世代の年金掛金がそっくり高齢者の年金に充当されているらしく、それも大半が介護や医療に使われているようで、本人や家族もつらいが、これでは貧民街道まっしぐら、生活に張りもなくなり、夢も希望もなくなってしまう。

まあ、今年の年末商戦も盛況下に終わればいいが、消費増税を控え、韓国や中国との政情不安が市民経済に暗い影を落としていることは確かで、何とかして、景気浮揚に繋がる金融ベースでなく、モノ作りをべースとする景気浮揚策(実体経済の再生)を講じていくべきだと思う。

夜8時を回れば、駅前や繁華街が閑古鳥が鳴いているようでは、お先が知れ、やはり、市民経済が溜め込む経済から夢のある消費経済に向かうべき対策を講じるべきで、資産家や富裕層への消費を促す意味からも、介護世代の負担も考慮して資産課税の見直しを進め、夢のある中産階級をたくさん創り出していく必要があると思う。

そんな訳で、世間は私のような下流老人が大半、そんな高齢者が健康を損ねれば、少子高齢社会の中で、本当に厄介もの(老害)になってしまう訳で、私的には、今更どうにもならないので、少なくとも、そんな風にならぬよう健康管理に努め、先細る既存の絆に固執せずして、新たな出会いに新たな夢と希望を求めて頑張ろうと思う次第である。

jpjapon について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
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