クリスマス

あるYouTuberさんの投稿によると、こだわり飲食店の新規店の廃業率は、2年で50%、1年で30%に上るそうである。

特に20坪くらいで席数が26席程度の店が一番危ないらしく、カウンター越しにお客さんと対話ができ顔見知りになれるような小さなお店の方が潰れないらしい。

また、お店の立地も住宅街が日常性を打破できないことから一番危ないらしい。つまり気晴らしには、旅とグルメと買い物の3点セットが世の常で、特にグルメは旅そのものと言っても過言ではない。

そんなことから、今年のクリスマスは、ちょうど学校が終業式の日に当たり半ドンだったので、ラーメン好きの孫と相談して、横浜のラーメン博物館にラーメンを食べに行くことになった。

博物館へは、バスで大森に出てJRで東神奈川で乗り換え新横浜で下車して徒歩で15分くらいだったと思うが、昭和レトロな雰囲気の街中にラーメン店が6店立ち並ぶ凝った演出で、ラーメン屋台やどんぶりなどの歴史的な展示物のほか書籍なども展示され体験教室もあって、実際に手作りラーメンの体験ができる。勿論好奇心旺盛の私の孫がやらない訳がない。とっくに昼時は過ぎてしまいお腹ペコペコなのに、スープ付きのコースをすると言うのですることにした。

竹ののし棒で何回も引き伸ばす工程を繰り返し、出来上がったラーメンを特製のスープと一緒に袋に、インストラクターのお姉さんに入れてもらい、階下のラーメンフロアーに降りていくと、昭和レトロな街並みが見事に再現されており、懐かしさに子供の頃の記憶が俄かに蘇り、何とも言えぬ心地だった。一方、孫の目には全く異次元なアニメのような世界に写ったようで、昭和の街並みに興味津々であった。

そんな昭和の世界を垣間見ながら、食するラーメンを物色した訳だが、何処の店にもメニューに半ラーメンがあったので、半ラーメンでラーメン店をハシゴをすることにした。

最初は飛行機に乗って北海道の利尻に行かねば食べられない「利尻ラーメン」を食べることになり、利尻の醤油と塩を注文して二人で半分子にして食べたが、その出汁の美味しさには、他店を抜き去り、店先に長蛇の列が出来ることも納得できる。

2軒目はカナダトロント発の超人気ラーメン店「リューズ鶏白湯」と言う米国発のラーメン屋で、味噌と塩を食べてみたが、孫曰く「カナダトロントより利尻が断然旨い」とのことで、この辺のjudgeは流石にラーメン通と感心した(笑い)。

そんな訳で、お腹もラーメンではち切れんばかりとなって博物館を後にしたが、このまま家に帰っても、クリスマスは前日家でやったので、2人して横浜で大観覧車に乗って夜景を見ることになり、地下鉄で横浜に向かった。

横浜に着くと、流石に港街らしく、クリスマス飾りも異国情緒に溢れていて、東京のものとは一味違う。広場の大きなクリスマスツリーの前ではミニライブが開かれ、野外でも大道芸が行われていたが、風が強くて寒すぎて、風邪でも引いたら大変な事になるので、早々に切り上げて屋内通路に避難した。

ところで、目的の大観覧車は、寒風吹き荒ぶ中、2時間待ちと言う大混雑ぶりだったが、これも令和元年クリスマスの想い出と割り切りチケットを買って並んでは乗ってみたものの、周りは若い熱々のカップルばかりで、私達のような年の差異色カップルは見当たらない。

まあ、とにかく、いろんなカップルがいて観ているだけでも面白おかしく、私的にはよい社会勉強になった。それにしても、クリスマスに彩られた横浜を観覧車から見下ろしたイルミに輝く風景は格別で、今年のクリスマスはラーメン博のラーメン屋のハシゴと言い、大満足のクリスマスだった。

いつまで、孫も私の相手をしてくれるか分からないが、孫とはラーメンの食べ歩きが共通の楽しみなので、希はなくもない。これまでも、事あるごとに、近くは五反田、新橋、東京駅、新宿とラーメンを食べ歩き、庶民の味「ラーメン」に集まる世相の風も体験している訳で、ラーメンや餃子を前に酒やタバコに憩う庶民の世界も知るところだと思う。

まあ、500,000人を目標とする日本の移民政策からして、これからは国民の風紀や道徳もかなり異質なものになるものと思う。そんな中にあって、いかなる権威にも属さずブレぬ自己を確立することの難しさを痛感する。

若き世代に期待したいと思う次第である。

jpjapon について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
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