株価の乱高下が続き、円安、株安、国債安のトリプル安による金融・経済の大暴落、破綻が懸念される。一説によると日銀が保有するETFの簿価は日経平均で19,000円ほどで、これより株価が下落すると含み損が発生するらしく、仮に日経が16,000円にまで下落すると、含み損は4兆円に達すると言う。
さらに、今の日本株には81兆円もの年金資金が投入されており、仮に日経平均が16,000円まで下落すると、昨年同月比で26兆円もの国民資産が喪失することになると言う。そんな危うい状況が囁かれる状況を踏まえると、アベノミクスは潤沢な資金が新たな産業の創設に結びつくことなく、行き場を失った資金が不労所得を求めて株式運用マネーゲームに投下されてしまい、どうも失敗に終わったようである。
ところで、今朝の円ドルレートは104.80円前後を推移しているが、NYダウは25,018.16円であり、為替レートから換算すると、米国株価は日本の株価が20,000円前後だから概ね125倍の資金力があることになる。そして、さらに、小泉・竹中時代に日本の株式市場を世界に開放したことにより、今は日本の株式の約7割が外資系になっている訳で、仮に外資が一斉に引き上げれば、日銀や年金機構がいくら必死で買い支えても、日本のデフォルトは避けされないことになる。
グローバルな時代の先兵として、規制撤廃や規制緩和を行い、「ものつくり」の拠点を海外に移転した結果は散々なもので、技術の伝承や雇用の創出を失い、今の日本は観光産業やアニメやゲームに活路を見出している訳だが、今回のような疫病が発生して、外国との交流が遮断されると、40%に満たない食料自給率からして、喰うに困る大飢饉状態が現出する可能性も強ち否定できない。
そんな今の日本の現状を顧みるに、そもそも大東亜戦争で大敗したのは圧倒的な資金力と資源の差であり、その溝を埋めるべき唯一つの手立ては国民教育だった訳だが、その国民教育も戦後の民主愚民教育と諸外国の情勢を完全に遮断した邪悪な勢力によるプロパガンにより、完全にサラリーマン化した単なるサービス産業に貶められてしまった訳で、日教組などは知ってか知らぬか知らないが、邪悪な勢力に操られ、一億総白痴化に加担した我執・我欲の愚かなる集団に過ぎない。
そんな想いに、自由・平等・民主主義・法の支配を共通の理念としているにも拘わらず、なぜ私達はこれほどまでに本音と建て前を使いまわし、身丈に合わぬ社会制度や社会システム操られ息苦しい想いをしなけらばならないのか疑問に思う。
そんな想いの中、今日は図らずも東北大震災から9年目に当たるが、あの震災の経験が、私達の生命より観光収入やオリンピック需要を重視する政府の姿勢には伺えないのが悲しい。権力と支配欲に固執する政治の劣化を痛感する。とにかく、今の政府や自治体は庶民から税金を巻き上げるだけで、ネットやテレビの会見を観ても分かるように「無策、不作為、建て前」ばかりで、何の役にも立たない権力権威集団と思っていて間違いない。
そんな訳で、今日は昨日と打って変わって暖かく、5月くらいの陽気で、正に春である。つくづく自然は娑婆と違って優しい。そんな大自然の力に、邪悪な勢力が作り出した新型コロナウイルスなどがいつまでも生き続けられる訳がない。
そんな想いに、すべての権威を離れ、すべての価値観を捨て去って、大自然の摂理に想いを馳せてつき従っていこうと思う次第である。
