今回の新型コロナウィルスによるパンデミックによって明らかにされた事実は、誰もが等しく命の尊さに気づいたことで、さらに、医療従事者を始め様々な分野の人々による献身的な働きは、水や空気に等しい人類共通の財産であることを思い知ったことである。
その意味から、皮肉にも新型コロナウィルスも私たち共通の財産であって、決して敵対するものではない。
そもそも、地球上におけるありとあらゆるものは誰のものでもなく、そこに権利や義務も存在しない。さらに言えば、私たちの身体さえも自分のものではない。地球と言う惑星の一部である。そんな視点に立てば、資本主義も共産主義もない。あるのは、地球と言う惑星の営みの中に水や空気と同様に尊いものとして存在しているだけの話しで、すべてのものがある法則によってつながっているに過ぎない。
そんなことから、己の欲得から、資源の強奪や略奪や利権争いに凌ぎを削る金融マフィアや原発マフィア、オイルや麻薬やギャンブルなどのマフィアは、宇宙や地球の営みに反した極めて低次元な存在であると言える。
つまり、全ての権威は全宇宙、地球規模の共通財産の上に存在するものであって、水や空気のようなものにある。その意味から、繰り返しになるが、私たちの肉体も精神も私達個人のものではない。言い換えれば、全ての権威は個を離れて存在するもので、個に帰着すれば権威を失う。
然して、そんなレベルで世間を眺めれば、権威ある言葉を語る人は皆無に等しく、それでもそんな言葉に触れることも稀にある。
多分、本人も気づかずにそんな言葉を語っているのだろうが、生命ある限り、そんな言葉に込められた権威を求め身を委ねていきたいと思う。