緊急事態宣言が出された最初の週末だが、これから外部との接触を極力8割削減するとなると、かなり生活環境が変わり工夫が必要になる。
私は普段から買い物はAmazonや COOPの宅配を利用しているので、さほど買い物に関しては変わりはないが、ソーシャル・ディスタンスが基本的なエチケットやマナーになると、相手も気を遣うようになるから自然と人との距離が遠くなる。ネットでZoomを使った飲み会や茶話会や趣味のエアロビなどに参加している人もいるが、私的にはもう少し様子を見てから、興味のあるサークルにでも参加してみようと思う。
ところで、世間は非常事態宣言を受け、仕事や学習もテレワークやテレスタディの利用が進んでいるようだが、長期化すればするほどネットの利用が盛んになり益々IT化が加速されると思う。多分パンデミィック後の世界は、一気にIT化が進んだライフスタイルが一般化するのではないだろうか。
極論すれば、スマホやパソコンで働き学び、買い物は通販や宅配を利用し、ゲームや音楽や映画も家でネットを通して楽しむ生活がイメージされるが、ホログラムやAI技術の開発が加速し、VRやAR、さらにMRやSRの世界に暮らす未来チックな世界へと、コロナが風穴をご親切にも開けてくれた感がする。
確かに、VR (仮想現実)やAR(現実世界に仮想現実を反映拡張する拡大現実技術)やMR(ARとは反対に仮想世界に現実世界を重ねる複合現実)やSR(ヘッドマウントディスプレイを活用し、現実世界に過去の映像を差し替えて映し、昔の出来事があたかも現在、目の前で起きているかのような錯覚を引き起こす代替現実)に生きられれば、それは正に私達の日頃の想いの意味を知る手掛かりになることは確かで、私達だけでなく種を超えて、生命の本質に迫る技術のような気がする。
まあ、時空を超え、種を超えて、自由に想いのままに、何の束縛もなく、様々な世界や空間を行き来する技術こそ、正に私達が求めてきた究極の技術であり、世界であり、ライフスタイルである。なぜなら、すべてのものと一体になれるからである。
また、私達が半生命体であるウイルスを通して進化し共存してきた経緯を踏まえると、仮に死ねば宇宙のチリと化しエーテルのような存在に戻るとするなら、もしかするとウイルスこそ私達の進化形かも知れないのである。
言い換えれば、物理的な法則に従わざるを得ない中にも、宇宙のチリが寄せ集められ唯一無二の尊い存在として万物が存在するところに、私達の本質があり、真なる価値と権威が存在する訳で、人間が作り上げた門地門閥、地位や身分や学歴、身体能力や見た目、お金や利権、信用の創造や神格化された権威や世俗の世界観や世界観に、私達の本質や権威がある訳がない。然れど、そんなちっぽけな世界観や価値観で、世相の権威を信じて振り回されて一喜一憂しているのが私達なのである。
そんな世界へ風穴を開けてくれたのがコロナである訳で、私的にはDNAが発する想いの意味を知る手掛かりになる得るパンデミックに、釈迦やキリストの言葉に通じるものを感じる。
人類が長期に亘って創り上げてきた嘘と虚構の世界が音を立てて崩れ去り、仮に生き延びて、その後の世界に居合わせることができるなら、これ以上の幸せはない。そんな想いに、コロナが発する波動を背に受け、暫くは春の風に吹かれてみようと思う次第である。
