ついに我が家の電気温水器が壊れてしまった。 何せ20年近く使用してきたので無理もない。 それで、 今回は電気でなく都市ガスの給湯器にしてみたが、 実に快適である。
しかし、不要となった電気給湯器の撤去や 老朽化した配管は使えないので、 新たな配管を外壁に取り付けることになり、 思わぬ出費に頭が痛い。
まあ、水回りはお金が掛かっても、毎日使うものだから、しっかりしておかないと不安だし、不便をしてもつまらない。
そんな訳で、先週の金曜から土日を挟んでガスや水道工事に明け暮れ、昨日やっと安心してお風呂に入ることができた。
そんなことで、 もう当分は水漏れやお湯切れに悩まされることもないと思うが、 時が経てばどんなにいいものでも壊れたり陳腐化するから、それなりの覚悟や蓄えをしておかないと大変なことになる。改めてお金のありがたさを痛感した。
それにしても、 20年という歳月は、 宅内の配管の内側をあれ程までに腐食するものかと驚いた。赤錆で真っ赤、 温水タンクに至ってはヘドロのような赤錆がびっしり底にこびりついていて驚嘆した。 こんな水で、 毎日顔や身体を洗っていたかと思うと気持ちが悪くなった。 「三尺流れれば水清し」と言うが、やはり、 水はタンクに溜めおきせず、流水を使うに越したことはない。
ところで、 一説によると、コロナ禍にあって在宅勤務が常態化する昨今、 家のリフォームやもうワンランク上の家に住み替えする人が増えているようで、コロナ禍による新たな需要が生まれているらしい。
まあ、 日本人の住宅は一時「うさぎ小屋」 などと揶揄されたが、自宅ほど自分を解き放ち寛げる場はないから、できるだけ広く明るく風通しの良いすっきりした部屋に住まうことが、 無病息災に通じる近道ではないかと思う。
そんな訳で、 離れのお風呂の取り壊しに始まり、 温水設備の入れ替えなど、 水に関わる問題もやっと一段落し、 夢見枕に水害に会わずに済むことになって大満足である。
それにしても、持つべきものは親しき友、電話一本で水漏れや電気設備の不具合など直ぐに気持ちよく駆けつけてくれる。感謝である。
隠居の身ではあるが、 私も彼らに肖って、できることで社会に恩返ししようと思う次第である 。