このサウンドからしても、もはや昔には戻れない。著しく変化し多様化する生活環境の中、自分なりに居心地の良い場所を見つけるしかない。
この世界が嘘偽り虚構や幻想から成り立っていることが明らかとなった今、全ての権威が地に堕ち、信じるに値するものは何もない。
何事も「鰯の頭も信心から…」であり、信心や信仰も、どちらかと言えば人を幸せにするより、人を不幸にするものかも知れない。
しかし、何かを信じ、何かを拠り所に、何かに頼り縋らなければ生きていけないのが人間である。時にそれが親や兄弟、夫や妻や恋人や友人だったり、酒やタバコやギャンブルだったり、仕事や趣味や道楽だったりする訳で、何かに現を抜かさねば生きていけないのが人間である。
スポーツや文化芸術や学術や研究に、日夜没頭し切磋琢磨し精進するのも、端から覚めた目で見れば「狂気の沙汰」である。日夜同じことの繰り返しから、パフォーマンスの向上を得たとしても、それは単なる自己満足でしかあり得ない。
まあ、モーツアルトの音楽も、所詮は欧州貴族たちの暇つぶしの対象であって、そんな視点に立って、文化芸術を楽しむのも面白いと思う。
そんな訳で、世の中全て成り行き、悪意や悪行は言うに及ばず、善意や善行の無理押しはご法度、罪づくりに繋がる。
「死ねば皆仏になる…」 この言葉の意味を本当に悟った時が、この世の浄土であり、己の心が解き放たれた瞬間だと思う。
信仰や宗教でさえ捨て去らねば、人は幸せになれない。それが真実・真理ではないかと思う。
想いは果てしなく尽きることがない。すべてに感謝したい。