真理

真理は中庸、和の中にある。妥協や諦めの中にあるとも言える。そんな視点に立つと、今日的な共通認識である「自由、博愛、平等、民主主義、法による支配」は、自由を求めれば求めるほど格差が生じ、博愛や平等に拘れば却って差別や偏見が生じる。さらに、民主主義や法律は既得権益や利権確保の隠れ蓑となり、共通認識や理念に拘れば、分断や分裂や亀裂を生じることになる。

そもそも、自分の力ではどうにもならない「妬みや嫉み」と言ったネガティブな感情に振り回され、地上の食物連鎖の中に、細菌や微生物やウイルスと共存し、本能や理性の狭間に生きる私達に、自由がある筈もなく、生老病死に戦く自分に実体があるかと問われれば、それすら危うい。

まあ、万物の本質である霊魂に通じるものは持ち合わせているように思うが、それも地上や宇宙の塵の中に紛れる一つの部品に過ぎず、生き物として存在しているだけのことで、その本質や実体をいくら探ってみても分からないし、分かったところで意味がない。

そんな成り行きの日々に、夢や望みがあるとすれば、それはいつも「心安らかに穏やかに」ありたいと思うことで、それにはすべてに執着を捨て、諦めと妥協と中庸に生きるしかないように思う。

過ぎ去れば全てに意味を失う。明日のことは誰にも分からない。正に「三界は安きことなし猶火宅の如し」であり、そんな中にも、涼しき林野に安処し晩節を送る幸せに感謝したい。

想いは果てしなく尽きることがない。改めてすべてに感謝する次第である。

jpjapon について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
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