近代の合理性や国民国家の本質を知らずして、民主制や公共性を語っても、法律や制度に翻弄され、偽善や合理性に本来の自由や幸せを失うだけで、そんな世間の茶番につき合う暇はない。
然れど、近代社会と文明を支える自我と理性は生活環境の改造にとどまらず、現代の神器スマホからAI、遺伝子組み換え作物や再生医療(人体改造)、さらに人工ウイルスや人工ワクチン(mRNAワクチン)をも実用化するに至り、自然界との調和も失われ生態系を狂わせる状況下にある。
すべての営みが数値化、計数化され、利益と効率の視点から商業ベースに乗り投資の対象となっている訳で、今や教育や福祉さえ産業化され投資の対象である。さらに魂の救いや心の拠り所になる宗教でさえ、囲い込みによる集金マシン化しており、実に恐ろしい時代である。
まあ、何事も最初は純朴に心解き放つものであっても、いつ知れず世俗化し偽善とインチキに埋没していくことは世の常だが、まさに自我と理性が為せる業、ある種の宿命でもある。
まばゆい日の光に目覚めても、生活は巨大な金融貨幣経済に囲まれて始まる訳で、昨今の電気料の高騰から廃業を迫られる地域の事業者は後を絶たないことはご案内のとおりである。
世相は乱れ、ネット詐欺は当たり前、その中で、相互扶助を呼び掛けても、私達の意識そのものが大きく変容している今日、共助をうたう事業でさえ、ある種の詐欺や偽善に見えてしまう。現実にボランティア団体もそれなりに定着すると、よからぬ勢力から魔の手が伸びて利用されている訳で、自我と理性は強欲化し利権と権益に結びつき今日の世相を作り出している。
まあ、感情や感性までもが分析されフォーマット化されては世の末、私達の存在価値も気づかぬ内に階層化され支配されている訳で、もはや生き甲斐の搾取どころの話しではない。
そんな物質文明の真っ只中に生きるのが、今の私達であるが、「安全、安心、便利、快適」を求め、めんどくさい交わりを回避してきた結果が、今の生活や世相だから仕方ない。まあ、近代文明の恩恵に浴しながら、己の存在を証するしかないが、少なくとも人様にはこれ以上ご迷惑をかけぬように、慎み控え自重して静かに余生を送りたいものである。
そんな想いに、今日もまばゆい光に包まれて始まるが、つくづく自然は優しいと思う。豪雪地帯の厳しさは知るよしもないが、生活はやはり創意工夫である。貨幣経済に頼らずとも幾らでも楽しくハッピーにやれる。心豊かに生きるには物は不要である。
今あることに感謝したい。
