苦になっていた確定申告が済み、一気に淀んだ空気が吹っ飛び、朝日が一段と輝いて見えた。部屋の掃除を済ませ洗濯をして昼食の下ごしらえをしていると、妻がパンを買ってきたので、急いでつくって一緒に食べた。
それにしても、毎年この時期になると、マイナカードの有効期限やカードリーダーの不具合がありそうで不安になる。特にカードリーダーは初期のものなので、更新アプリがなくなりそうで不安になる。もっとも今ではスマホと連携してできるらしいが、その時はその時である。
とにかく、最近はコロナ自粛のお掛げですっかりアナログ隠居生活が板につき、計数を扱うごちゃごちゃしたことは身の毛がよだつ思いがする。要するにどうでもよくなった訳で、計数に振り回されていた現役時代が嘘のようで、「パンの糧」をハンディに背負い、かなり無理をしていた気がする。
しかし、最近はアナログ隠居生活に己の霊性が呼び起こされ、時に沸き上がる想いに心身の浄化が進んでいく気がする。
まあ、時に野獣の営みは限られた男女の間にのみ許されるものらしいが、それが今ではハーレムから一般に解放され敷居が低くなり大衆化コモディティ化している訳で、これでは自分の霊性に気づく訳がない。また本来霊性は人それぞれ、決して同じ霊性は存在しないようで、さらに、その霊性を交換する場が野獣の営みにあるとなると、かなり危ないリスキーな時代と言える。
まあ、普通に生きていても、身体は常に風寒暑湿やウイルスや細菌やカビ毒の猛威に晒されていることから、体調不良や病気にならない訳がない。それを公衆衛生の拡充や生活環境の改善で克服し便利に快適に住めるようになってきたのは、全ては先人の知恵と知識の賜物である。
まあ、肉体を介さなくてはなにも出来ない私達だからしかたないが、本来は霊性に生きる存在であるからして、そんな輪廻転生の輪に逆らわず、己の霊性に気づくことが幸せに生きる秘訣ではないかと思う。
そんな想いに、改めて今あることに感謝したい。
人生ハチャメチャだけど、日に新らた、新たなご縁を信じて頑張ろうと思う。
