認知症の有病率は加齢とともに高まり、 現在65歳以上の約16%が認知症と言われる。80歳代の後半になると男性の35%、女性の44%、95歳を過ぎると男性の51%、女性の84%が認知症になると言うから恐ろしい。
この現実から、これは他人事ではないと、自動車免許の更新手続きに付加される適正テスト(4枚のカードにある4品目を覚えて書き出すテスト)をやってみたが、16の品目を全て思い出せなかった。ヤバイ…トホホ
普段、人の名前が出てこなかったり、「あれ、これ、それ」と言った代名詞が多く、ものの置き忘れもあり、加齢とともに認知症に限りなく近づいていくと思うと悲しくなる。
そんな中、税務署から妻のスマホに、この度の税政改正により、アカウントと秘密の言葉の登録が義務付けされ、24時間以内に指定サイトから登録することを促すメールが届き、不信に思った妻が私にメールを転送してきた。
通常、税務署とのやり取りはメッセージボックス経由であることや、土曜日のメールで24時間以内の登録指定とはあり得ない内容なので、ネット検索したところ、やはり詐欺メールだった。普段安穏としている妻が見破ったところは誠に天晴れ、認知に怯える私とは歳の差ばかりでなく、超リアルに生きる女性の感の鋭さに恐れ入谷の鬼子母神である。
まあ、その分、私が霞の中にバーチャルに生きている訳で、正に世の中は「割れ鍋に綴じ蓋」実にうまくできている。
そんな訳で、今日も1日が終わる。改めて、今あることに感謝したい。
世界遺産のシリーズビデオを拝見するに、強大な国家権力があったからこそ文化文明が栄えた訳で、今日に伝わるclassic音楽やバレエの数々は元を正せば貴族の道楽、そんな楽しみを誰もが嗜めるのは正に時代の恩恵である。上級国民や富裕層に鼻で笑われそうだが、素人目からして「憧れ」でしかない。お裾分けにあずかり感謝する次第である。