スナップエンドウや風鈴草を地に下ろし、大根と芽キャベツの畑に黒マルチを張った。作物の生育は極めて順調で、キュウリが食べ頃なので味見したところ瑞々しくて実に美味しい。
寝起きのシャワーに始まり、蚊取り線香を腰にぶら下げてのガーデニングの毎日だが、あっという間に午前中が過ぎてしまい、そのままでは汗だくなので、熱いシャワーを浴び直し、妻の帰宅を待って昼をして昼寝をしたら3時を回っていた。
朝日が差し込むことのない西の8畳間に、簾越しに西日が差し込み、やけに明るい。最近の高気密住宅と違い、私が住まう離れは昭和のボロ屋だから、引戸も窓も開けっ放しにすると、東から西に風が通り抜け、蚊取り線香の煙りがたなびき、夏の情緒が甦る。
どこもかしこも開けっ放しで、その分埃が入り込むので、掃除は欠かせないが、自分を含め禊のつもりでやっている。
寒い内は部屋に閉じ籠っていたので足腰が弱くなり不安を抱えたが、春先からとにかくひたすら畑を耕してみたところ、立ち座りの不安が解消された。とにかく高齢になると使わない筋肉はあっという間になくなってしまうから恐ろしい。
まあ、メンテに始まりメンテに終わる日々日常、発育成長期にある若者と違って、気力体力がいまいち続かず、以前のように街中へストーリートフォトに出掛けたいが、人混みの中に汗だくの自分をイメージするとつい二の足を踏んでしまう。都会に出ても用事を済ませれば、さっさと帰りの電車に乗ってしまい、ひと電車遅らせば、今話題の都庁のプロジェクションマッピングを拝見できるのに、何故か西口に足が向かない。要するにどうでもよくなってしまうのである。
まあ、七夕選挙にして、田母神さんの出陣式くらいは拝見してみたいが、結果は大手企業や連合が後押しする小池さんの圧勝だから、どうでもよくなる。それにしても、ネットでみる限り、小池さんはそれなりに貫禄がある。やはり、時の流れを読む力は健在で、それは過去のパートナー遍歴によるところが大きいのではないだろうか?
まあ、考えてみれば、学歴詐称も問題と言えば問題だが、そんなことより日本経済の牽引力となる都政の方向性や動かし方を熟知していなくては勝負にならない。イタズラに弱者救済や地方分権を奏しても経済が低迷し貧困に拍車が掛かるようでは心許ない。
今や国際経済あっての日本経済であって、家庭菜園で生命を繋ぐ終わった人の時代ではない。いろいろあってもそれなりに安全安心を確認しながら、時流を見定めAI時代にマッチした生き方をしなくては生き残れないと思う。
そんな想いに、今日も自分なりの癒しと安らぎの中、今あることに感謝したい。