秋の夕暮れは言葉には言い表せない郷愁がある。寒風吹き荒ぶ夕暮れ時に、夕食のまな板の音が町中に響く子供の頃の情景が鮮やかに甦る。
戦後のどさくさの中、誰もが必死にもがき苦しみながら生きていた。そんな人達にも会えなくなって久しいが、もっと別な生き方も出来たはず、改めて自戒の念に苛まれる。
そんな想いを逆撫でするかのように、お寺の鐘が寂しく響き渡る。社会世間は変わったが、ここは昭和の郷愁にとっぷり浸かれる。改めて、すべてに感謝したい。