西欧文明の終焉が囁かれているが、かといって東洋の文明が優れている訳でもない。紆余曲折はあるが、西欧諸国との交流によって私達庶民の生活は劇的よくなってきたわけで、課題はあるにせよ、社会補償制度はひと昔前に比べれば雲泥の差である。
ネットを覗くと日本文化の精神性を重視した記述が多いが、それは今日の充足された社会インフラの上に成り立つ主観であって、海洋航路を経て世界中から様々な産品をかき集めてきているからで、物心両面に亘る努力の結果と言える。
ご案内のように、日本は昔から海洋国家であって、仮に東シナ海が封鎖されれば、スーパーの陳列棚には何もなくなることは明らかである。最近の食料供給困難事態対策法の制定や陸海空の自衛隊を一元指揮可能に為らしめる統合作戦本部が自衛隊に設置されたことは、アメリカの自国主義に伴う極東有事への備えであり、世界的規模の経済金融システムの崩壊や異常気象による食糧危機などからして、いつ略奪や戦争が始まってもおかしくないことからしての流れである。
大砲の玉は飛んでこないが、既にサイバー空間での闘いは量子コンピュータやAI技術の進化から熾烈を極め、パーソナルな空間でもメールや電話を通しての悪質な詐欺事件が横行しており、比較的安全と思われるAmazon やRakuten などでの買い物もヤバいものが増えている。
そんなことから、不信や電話やメールは完全無視するのが常套手段だが、SNSを通して個人情報が拡散されることもあるから、困ったものである。
まあ、善意を前提にする社会は終わりと言うことかも知れないが、食品の安全性もここまで低落すると「疑うこと」が前提となってしまい、日本も完全に欧米化した感じがする。いや寧ろ、西欧諸国の方が食品の安全性は厳しい訳で、低廉安価優先の添加物フリーの日本の状況は最悪と言える。
外食チェーンの「すき屋」の味噌汁にネズミが丸ごと混入していたことは驚きだが、日本の食品安全体制への疑念が深まるばかりである。
まあ、何から何までフォーマット化されテンプレート化され、かなりのバカでも生産性が維持できるのはいいが、移民労働との兼ね合いから職人気質や責任感の低落も看過できない社会になりつつある。
そんな社会の流れがこのまま進めば、治安の悪化や社会秩序の崩壊にもつながり兼ねない危機感を覚えるが、せめて、安全に安心して心穏やかに健やかに暮らせる生活環境だけは孫子の代に残したいものである。
そんな訳で、今日も自分なりに創意工夫し自尊自立にて、来るべき試練や困難に立ち向かおうと思う。そんな想いに、改めて今あることに感謝したい。
こんな社会になるといい。