今日は朝から雨、動いていると寒くないが、椅子に腰掛けるとヒーターがほしくなる。つい先頃までエアコン掛けっぱなしの猛暑日が続いていたが、いつしか蝉もトンボも見なくなって、これからひと雨ごとに寒くなると思うともの寂しくなる。
思い起こせば、今年の夏は暑い暑いの連続で、熱中症警戒アラートに踊らされ、その合間にスイカやメロンやゴーヤやイチジクを採り歩き、藪蚊や草引きに追われる毎日だった。そんな日常からして、未だに離れのリフォームも手付かずで、昨日やっと壁板を購入したが、何とか寒くなるまでに傷んだ繊維壁を綺麗にしたい。
とにかく、昭和のボロ屋だから、洗面台の水漏れもあったりして、温室の基礎水準も出したところで中断したまま、あっという間に周りを雑草に覆われマダニを気にしながら近づくのも躊躇っている内にズルズルと、何とかしたいが何ともならないから困ったものである。それに、業者の都合で畑の残土処理も未完のまま頼んでから半年になる。まあ、今年いっぱいには何とかしたいと思う。
それにしても、一頃なら深川の富岡八幡や新宿の花園神社の夏祭り、それに夜空を彩る花火大会にもこれ見よがしと馳せ参じたが、暑さや感染症を思い計り出掛け終いになってしまい、気づけば全くイベント性に欠ける夏になってしまった。コロナ禍よりいいとしても、こんなことでは心許ない。何とか手際よく諸事を片付け、新風に吹かれて新たなご縁に遊びたいものである。
そんな中、何気に目を転じれば食べ頃のイチジクが垣間見える。そんな季節の色香に改めて今あることに感謝したい。
過ぎ去れば全てに意味を失う。だからこそ、新たな出会いに想いをつなごうと思う。