韓国

ご案内のように、オリンピックは純粋にスポーツを競い合う大会と考えたいが、ロシア選手のドーピング問題やアメリカの体操チームのドクターが長年にわたって選手にセクハラを繰り返していたり、何かすっきりしないものを感じる。

そこに来て、仲良く聖火台を駆け上った南北朝鮮の合同アイスホッケーチームの二人の記者会見を拝見するに至り、北朝鮮と韓国の選手のコメントには明らかに温度差があり、オリンピックを政治利用する韓国の文在寅大統領の画策が見て取れ、選手の気持ちを踏みにじっていることがわかる。こと競技については、北朝鮮は北朝鮮として参加した方が良かったのではないだろうか。

さらに、開会式においても、どこの国か分からないが、大会組織委員会のサーバーがサイバー攻撃を受けていたらしく、予定していたドローンも飛べずに、ドローンを利用する撮影もあらかじめ録画した映像やCGに切り替えて、世界に放映したらしく、観客席のノーショーもボランティアを動員して穴埋めし、フリースの膝掛けやカイロの配布はあったようだが、全くなかったとか言う報道もある中、警備員やボランティアの間ではノロウィルスが蔓延し1200名以上が隔離されているようで、何だか嘘だか本当だか、事実や実態がよく分からない大会である。

また、大会を支えるボランティアの待遇も極めて劣悪らしく、極寒での活動態勢から食事や宿泊施設、それに衣服の洗濯設備やトイレなども貧弱で、公衆衛生上問題があるようである。また、高速鉄道もコントロールセンターとの通信が時折途絶える中を運行するズサンな安全管理体制に加え、バスやタクシーなどの公共交通インフラも貧弱で、宿泊施設については料金が軒並み吊り上げられ、追加料金を請求されるケースもあるようである。また、会場プレスセンターの前には、異色と言うより異常なオブジェ(写真参照)が置かれていて、地元韓国人のボランティアに聞いても、そのオブジェの意図するところや経緯を知る者がなく、モルゲッソヨ(わからない)らしい。まあ、このオブジェを見て、心の琴線に触れ感動するような人はあまりいないと思うが、そんな人がいても、私的にはご遠慮申し上げたいと思う。

そんなわけで、4年間コツコツと地道に努力を重ねてきた選手の気持ちを考えると、どこかご粗末な大会に思えて仕方ない。これからでも遅くないから、もっと選手の気持ちを大切にして、その純粋な気持ちを蔑ろにしない大会の運営を心がけてもらいたいと思う。まあ、開会式で聖火台を駆け上った2人の南北合同ホッケーチームの選手の一連の表情とコメントには、両国間の本音と建前が、しっかり浮き彫りにされ、選手を置き去りにした大会の運営には問題があるように思う。

まあ、南北朝鮮の統一を考えるにしても、まだまだ時期尚早で、もっと民間レベルで自由に行き来し、お互いの気持ちがわかるようになってからだと思う。

そんな訳で、結局世界は皆な建前や綺麗事ばかりで、政権の保持や利権争いに奔走している訳で、テレビ放送も放映権を持つ欧米社会のゴールデンタイムに競技時間が設定されているようで、こんなオリンピックで良いのだろうか。甚だ疑問に思う。

建前は建前、理想は理想として、仕方ないが、もう少し賢者の知恵を借りて、選手の気持ちを大切にして、本音と現実に根ざしたイベントにしていく必要があるように思う。

これを教訓に、2020年の東京オリンピックは国や民族を超えた大会になることを、心から期待したいと思う次第である。

jpjapon について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
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