最近は、地下鉄に乗る機会が増えたが、山手線や中央線などの地上を走る電車に乗ると、2つの電車が並行して走ることがある。
追い越したり追い越されたり、ときには速度が同じになって、向かいの電車が止まって見えることもある。しかし、実際は両方ともかなりのスピードで走行しているわけで、私達が日々日常に見たり聞いたりすることも、この並行して走る電車のように、場が変われば、意味合いが変わってしまうような気がする。
そんなことから、真実や真相などと言うことも、並行して走る電車の如く、その場の関係性から相対的に生じるような感じがして、いまいち信憑性に欠けるような気がする。
そんなことで、シャキリ気なって真実や真相を突き詰めてみても、あまり意味がなく、女房殿のように何事にも拘らず、適当にその場限りに現実的に処した方が利口だと思う。
そんなことから、この週末はその場限りのお花見に興じた次第だが、半世紀ぶりに懐かしの都電に乗ったり、待合では下町のご婦人の会話に母の面影が重なったり、何とも形容しがたいお花見であったが、桜やカメラやワンちゃんや道案内をきっかけに、ちょっとした会話にも花が咲き盛り上がって、実に楽しい下町情緒あふれるお花見であった。
そんな訳で、私には叶わないが、お花見をご縁に新たなカップルも、結構誕生したのではないかと思う。
まあ、何事も拘らずに執着せずに、新たな出会いを信じて、これからも頑張っていきたいと思う。