今日は学生時代に下宿していた千駄木に行こうと、市ヶ谷で南北線に乗り換えたが、 スマホを操作していたら、ついウッカリ乗り越してしまい、引返そうと西河原のホームに降り立ったところ、旧古河邸の案内表示が目に入った。
それで、 予定を変更して、しばし庭を散策でもして写真を撮ることにした。 御案内のように、旧古河邸はバラ園で有名だが、今年はもうその時期は逸している。
しかし、今日は梅雨の中休みで蒸し暑かったので、冷たい飲み物でも買って木陰に遊ぶのもいいと思った。
入園料は大人140円だが、65歳以上は半額の70円だった。大した金額ではないが飲み物の足しにはなる。介護料や保険料が値上げされる中、映画や美術館などのシルバーチケットは数少ない恩典だが嬉しい。
そんなことから、庭を散策しベンチに腰掛け、木立の合間からレトロな建物を伺うと、千駄木時代の三畳一間の下宿生活が懐かしく思い起こされ、半世紀も経ってしまったことが嘘のようだった。東大や教育大や拓大の学生が20人近くも同居していて、今考えると行き場のないエネルギーを社会論議に爆発させて、さながら江戸の道場に学ぶ田舎剣士のようだったが、下宿のおばさんや周りの店の店主たちも、出世払いとか言って、みんな学生を大事にしてくれたように思う。
そんな訳で、帰りは例によって、新宿の小田急でお弁当を買って帰宅したが、今日は風はあったが、とにかく蒸し暑かった。これから夏本番を迎えると思うとゾッとするが、それはそれとして気持ちを入替え、身近な処に涼を求め、今年も想い出いっぱいの夏にしていきたいと思う。