地方創生

ご案内のように、お正月にはラグビーやサッカーなどの競技試合が行われるが、箱根駅伝ほど人気のある競技も珍しい。その知名度は高校野球(甲子園)と並び群を抜いており、学校名や所在地を世間を知らしめるには、これほど強力なツールはない。

もちろん、そんなことは二次的な産物に過ぎないが、大都市に人口が集中し、地方都市には人口減少を食い止める有効な手段がない今日、豊かな自然環境を活用して、スポーツなどの学習環境を整備し、それを糸口に、子育てや介護に優しい地方都市を模索してもいいような気がする。

そんな視点から、郷里の山梨学院大の競技歴を追ってみると、 山梨学院大は順天堂大学出身で箱根ランナーだった上田誠仁監督に率いられ、1987年(昭和62年)の第62回大会に初出場し、都会の強豪校や伝統校と渡り合いながら、3度の総合優勝を果たす中、二度の途中棄権によるシート権落ちにも予選会を勝ち抜いて出場し、初戦から一度も襷を途絶えさせることなく戦い抜いている。

連続出場回数は今大会参加チームの中で4番目に長く、箱根駅伝への注目度が高まる中、出場を目指す大学も増え、今大会に出場した中央学院大、国学院大学、城西大、上武大、東京国際大、帝京大などは、山梨学院大より後にエントリーした新興勢力である。

そんなことから、最近は有力選手の獲得が、都会の伝統校や強豪校に比べ、施設やコーチ面でのサポートや卒業後の就職先まで考え合わせると、地方大学はかなりのハンディを背負っていることは、否めない事実である。

そんなことから、交換留学生の活躍が期待される訳だが、山梨学院大学は、箱根駅伝を通して、同県の国立山梨大学より全国的に知名度がある訳で、郷土山梨を世間にアピールした功績は大きい。

一方、今日の大学は、基礎研究はもちろんだが、実際の生活に役立つ実利的な研究開発も行われており、いろんな産品が民間企業とのコラボで産み出されていることはご案内の通りである。

そんなことから、地方都市の消滅が危惧される中、入管法の改正や地域産業の開発なども含め、いろんな視点から、箱根駅伝を先例として地方創生の糸口を探ってみたらどうかと思う次第である。

jpjapon について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
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