昨日は先日注文していたレコードプレーヤーの交換ベルトが届いたので、早速取り替えてみたが、回転ムラが収まり、40センチほどのゴム輪が4000円もしたのは痛かったが、大満足である。
交換ベルトは返品不可なので、規格が合わなければ「はいそれまでよ」だが、古いものは交換部品がないのが普通だから仕方ない。おっかなびっくりリスクを承知で注文してみたが、上手くいってよかった。
これで暫くはレコードジャケットを見ながらレコードを出してターンテーブルに乗せて針を置いてレコードらしいアナログ音源を楽しめる。この1連の流れが馬鹿みたいに楽しい。CDやNet音源にないアナログ音源には独特の円やかさがある。
まあ、カセットテープにしろレコードにしろフィルムカメラにしても、昭和の遺産だが、人間も同じように皆な歳取るとガタがきて、世間の価値基準と大きく乖離する様になってしまい寂しいものを感じる。
第一65歳を過ぎれば、住宅等のローンは組めないし、世間の目も先がないから相手にしなくなる。それでいいのだが、以前親しかった人が亡くなったりすると、妙に心が萎れる。
また、新たな愛に生命を掛けるエネルギーもなく18歳1カ月になる愛犬Janianを最後にワンちゃんを飼う気にもなれない。何せ責任が負えないからである。
そんな人生の晩節の日々に、コロナ旋風はいろんな意味でリセットを余儀なくされ、これからの在り様を考えさせられた。
好きな写真も人混みを避け、風景や遠くからの望遠や接写にモチーフを切り替え撮ってみようと思う。撮影会やセミナーにも出かけてみたいが、不特定多数の集まりには何となく自粛意識が先立ってしまう。
そんなわけで、新しい題材を考える日々だが、映像機器もキャノンやソニーからモンスター級の新製品が発売になるらしく、スマホのカメラも一段と性能がよくなり、オリンパスをカメラ事業から撤退させるほどの製品が続々と発表されている。
正に古いものは次々に淘汰され、忘れ去られていく訳だが、最近はそのサイクルが早すぎて、人も物も全て消耗品扱いになるところに一抹の哀感を感じる。かと言って、いつまでも古いものに固執していては、進歩も発展もないし、精神的にもストレスを抱えることになる。
とにかく、精神を正気に保つには、目標を定めて行動するしかない。想いを燃やす行動に出なくては生きる意味を失うことにもなる。そんな想いに、この夏はテーマを定めて、時間を大切に過ごしていこうと思う。