文化芸術に、正当性や権威、学位やコンクール入賞などの経歴を持ち込んだら、それは政治家の経歴のようなもので、興ざめしてしまう。
そんなことから、私的にはクラッシックも好きだが、どちらかと言えば下世話はロックやポップスの方が性に合う。特に讃美歌や宗教曲は落ち込んだり凹んだ時は、慰められるが、やはり、全く正しいとか罪なき存在への憧れは別として、その権威をひけらかすようなものには違和感を覚える。
日々沸き起こる凡夫の火に妬かれ、美しき正しいものへの憧れは別として、清濁、真偽の意味も分からず、辛うじて中庸に収まるのがやっとと言う、お粗末体たらくの身の上からして、最近は炉端の花に、山椒の木に舞うアゲハチョウに、真理の面影を垣間見る訳で、全く自然はいつも人間と違ってありのまま、偽らない飾らない権威ずらないところが、美しい。
全てに感謝したいと思う。