自民党の総裁選の政策論争で気になったのは、安全保障対策に関する高市早苗議員の発言で、「敵基地を一刻も早く無力化した方が勝ちだ。使えるツールは電磁波や衛星ということになる」という発言だ。
電磁波兵器で真っ先に頭に浮かぶのは高高度での核爆発を利用した「電磁パルス(EMP:Electromagnetic Pulse)」兵器であるが、核兵器を利用した核EMP攻撃では、核爆発により強力な電磁波(ガンマ線など)を発生させ、あらゆる電子機器に過負荷をかけ、破壊するか誤作動させる。
パソコン、電車、飛行機、自動車、電力網、通信網、衛星通信、電気制御された水道やガスのインフラなど、対象地域のすべての電子機器が致命的な打撃を受ける。
しかし、核EMP攻撃は、通常の水爆と異なり、高高度で核爆発するため、地上の人体に有害な影響(爆風、熱、降下物に よる被害)を及ぼすことがない。
今日の生活インフラは電子機器なくしては成り立たないから、水爆のコントロールをも不能とする核EMP攻撃の開発で、既存の核兵器はオワコンだが、何としても敵国を殲滅させたいとなると話しは別である。
いずれにせよ、北朝鮮と中国はすでにこの兵器を開発保有していると言うから困ったものである。まあ、破壊と再建を繰り返えす「戦争経済」も、コロナのお陰でソフトランディングした感じもするが、大きな需要を生み出すにはマクロ的な破壊しかないから、戦争経済の終焉はまだ先かもしれない。
まあ、コロナを契機に、皆んなが生活レベルを落としていけばいいのだが、現代社会は人間の欲望を駆り立て、新たな需要を掘り起こし経済を回している訳で、手っ取り早く目標値を達成するには既存のものを破壊してしまうのが、一番手っ取り早く確実だから始末に悪い。要するに買い替え需要の掘り起こしである。
焼け野原になった広島や長崎も70年もすれば元に戻るわけで、そんな長期的なスパンで物事を考えられたら、対処しようがない。
しかし、世界の支配層は権力保持のため、ありとあらゆる手段に訴えるわけで、彼らの辞書には神仏や人道主義といった言葉はないと思われる。
そんな視点から、今日のコロナパンデミックを推察すると、これは新たな戦争形態と見ることもできる訳で、世界中の人々が、今日的な生活を見直し、持続可能な生活様式を実行実践するかどうかの絶好の好機だと思うが、世間はそんな方向とは真逆の財政再建に向かっている訳で、人間の欲の深さには呆れ果てる。
しかし、コロナのおかげで、かなり生活スタイルや様式が変わってきた事は事実で、一例を上げれば、3密の回避やマスクや手指消毒による公衆衛生意識の定着、それに医薬や医療に頼らず、自らの自然治癒力や免疫力の強化に努める健康意識の高まりなどは、かなり進んだものと思われるが、今日的な医薬医療体制への疑問や病理といった問題点も、かなり明らかにされてきたような気がする。
まあ、極論すれば、コロナによって1000年に1度のコペルニクス的、グノーシス的な生活意識や生活様式の転換が図られる訳で、そんな動きは世界中で静かに進行しているものと思う。
核爆弾や電磁パルス兵器をいくら持っていても、コロナウィルスの前では全く役に立たないわけで、つくづく人類は馬鹿だと思う。
そんな訳で、「人は土から生まれて土に帰る。」 そんな自然回帰的な想いに駆られ、自らの墓穴を掘る想いで「祓い給い、清め給え、守り給い、幸え給え」と神仏への願いを込めて、鍬を振り下ろす日々日常に、自然は優しい。必ず、休みの日も作ってくれるからである。
そんな訳で、今日は雨、植木に水もやらずに済む。ゆっくり休んで英気を養い、明日からまた頑張ろうと思う。
パンデミックをどう捉えるか、今日はゆっくり考えてみようと思う。