生活

早朝からカラスが鳴いている。窓からの冷気が甘いキンモクセイの香りを運んでくる。今日も1日が始まる。時折りワンチャンの鳴き声も聞こえるが、もうしばらくして6時になるとお寺の鐘が鳴る。

時折、風向きによっては電車の走る音も聞こえることがある。表通りを走る車やバイクのエンジン音もそれなりだが、新聞配達が4時ごろ表の家の新聞受けに新聞を入れにくる。私の部屋は表通りから奥まった別棟の2階なので、それほど騒音は気にならないが、世間にはさまざまな生活音があるのを、改めて離れのペンキ塗りで知った。

クルマやバイクの走る音、人の足音や話し声は言うに及ばず、宅配の荷物の上げ下げや隣家のテレビやラジオの音、都市ガスや道路工事や何やら叩いている音、パンや焼芋などの物売りや廃品回収車や町内や行政の広報放送やら、一日の終業を知らせる学校や行政のテーマミュージックなど、結構いろんな生活音がしている。

まあ、何かしら活動すれば音が出るのは当たり前だが、そんなことに何か意味を持たせて「カラスが鳴くのは不吉だ」なんて言ったりして、人間とは本当に始末の悪い生き物である。

まあ、それだけ警戒心や不安感を持って、外敵への備えを常にして生きていることになるが、基本的に不安や恐れを基調として、物事の生活設計をすると、ろくな人生にならない訳で、ある程度割り切って、自分の思うことをしていかないと、幸せになれないと思う。

ところで、アメリカ国籍で90歳になる日本の気象学者 真鍋淑郎氏に、今年のノーベル物理学賞が授与されるようだが、先生曰く、「日本の社会は他人への配慮が先行して住みにくい」と言うが、確かに何かしら周りを気にして生きているのが日本人で、yesノーがはっきり言えないのが日本人だと思う。

相手のことを思いやって、自分を差し控えたり優しい嘘をつくのも、その場を取り繕うには良いかもしれないが、そんなことが繰り返される社会は、本音と建前が入り乱れ、結局は本質を失う社会になると思う。

それぞれの立場を明確にして、差別や偏見のない社会を目指すべきで、その意味において、若い人たちは勇気を持って、社会に立ち向かってほしいと思う。

時代は大きく変化しており、私たちの未来は決して暗くはない。変化と多様性に生きなければ取り残される時代が直ぐそこまで来ている。他者への配慮も必要だが、自分を偽ってまでも気配りする必要はない。お互いの違いを認め合い、変化と多様性に生きることにこそ、私たちの未来があり発展がある。

そんな想いに、今日も1日自由を満喫して、生きる意味を確かめようと思う。すべてに感謝したい。

jpjapon について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
カテゴリー: 未分類 パーマリンク