時代はコロナによって大きく様変わりし、モノから心へと生命の尊さや精神性の豊かさを求める時代に突入している。
ものづくりの基盤とも言える自動車産業を例にとれば、EV化を皮切りに、自動運転技術の開発が進み、所有からシェアへと産業構造自体が大きく転換する一方、私達の意識も所有独占からシェアする方向に軸足が移り、物理的なものから理性や理念、感情や感性と言った精神性や心理面での豊かさに関心が高まりつつある。
そんな中、貨幣経済に踊らされ、物質至上主義に操られた半生はどうにもならないが、終の住処を求めて断捨離に断捨離を重ねてきた私としては、ゆとりと安らぎの中に、心豊かな晩節にありたいと思う。
まあ、聖書にあるように、イエスに仕えるか、カエサルに仕えるか、同時に二人の主人に仕えることはできないが、世界は正に科学技術の進歩進展から、人間そのものが分析され解析され、最適化された生活環境を模索している訳で、コロナを契機に訪れた艱難の時代を何とか乗り切れば、世界はAIによるゆとりと安らぎの共同共栄社会になるやも知れず、人類の理性と叡智に期待したい。
そんな想いに、自分はともかく、孫たちの明日を願う毎日だが、改めて日々日常のworkoutを兼ねた庭の土作りに幸せを実感する訳で、人との繋がりや絆も大切だが、そんな私達を包み込む大自然の営みにコミットする楽しさや精神的且つ心理面での充足感は何ものにも替え難いものがある。
改めて、今あることに感謝したい。
