今日は雨

巷に広がる健康情報を頼りにすると、かえって不健康になる。食品でも、これがいいあれが良いと食すれば、食べたいものも食べられず味気なさが残る。ビタミン剤やサプリメント、ちょっとした健康食品も有益とは言っても、程度問題である。

さらに、毒も薬、薬は毒、凝縮して即効性のあるものは何らかの副作用を伴うものが多く、医者や病院を頼りにするのも一時しのぎ、耐えられない症状を抑える程度にして、年がら年中医者や病院を頼りにするのも考えものである。

まあ、何事も、因果応報、自業自得、生まれや育ち、門地門閥などの境遇は、如何にあっても受け入れるしかないが、それをどう受け止め如何に対処するかで、その後の境遇は大きく変わる。

よく若い人で、自分の境遇を悔やみ、コンプレックスの塊から親や社会を憎み嫌い批判する人がいるが、自分の存在を親の業に結びつけても意味がない。なぜなら、自分の意志で生まれてきた人は誰もいないし、心臓の鼓動も自分の意志で動かしコントロールしているわけではない。私たちは生きているのでなく、生かされているのである。

玄米を水につければ発芽するが、粉に挽いてしまったものを水につけても発芽しない。つまり、同じ組成のものを掻き集めても生命は誕生しない訳で、正に存在にこそ神秘がある。

しかも、すべての存在に霊魂が宿るとしたら、それこそ真剣に自分に向き合い、自分の行動を慎まなければならない。

そんなことを考えたのは、久々に聖書を読んだからで、イスラエルの王ダビデは、羊飼いの8人兄弟の末っ子、血気盛んなイケメンで抜群に音楽が上手だったらしい。そのダビデがイスラエルの王になったのも不思議な話だが、ある日沐浴するパテシバと言う美しい人妻に惚れ込んで子供を身籠ませてしまう。しかも不倫相手の夫を戦場に遣わし戦死させてしまう。まさに人間の業がなす技である。

しかし、この不倫によって誕生したのが、イスラエルきっての賢者ソロモンだと言うから、物事の道理やカルマは摩訶不思議、人知を超えたものがある。とても人間の浅知恵では叶わぬものがある。

まあ、日の出になれば自然と目が開き、それなりに動けば腹が減る。暗くなれば眠くなるし、体温も36度5分に保たれ、消化吸収は自分が意識しなくても自動的にコントロールされている。

そんな人知を超えたホメオスタシス(恒常性)でコントロールされている私たちの身体は、まさに完全無比無欠の芸術品であって、如何なる状態にあっても真摯に受け入れるべきものである。

しかしながら、私たちの周りを見回すと、なんと病人が多いことか、高齢者のほとんどは病院通い、まさに病気は医者が作ると言っても過言ではない。私が子供の頃は、頭が痛い腹が痛い、熱が出た程度のことで、今日のような訳の分からぬ病名の病気など存在しなかった。

さらに、社会ももう少しゆとりがあって、融通が利いていたから、身体のホメオスタシスもうまく機能していたものと思う。それがだんだんにせせこましい社会になって、身体が十分に機能できぬ状況から、今日のような現代病が多く発生しているのではないかと思う。

考えてみれば、きつい労役から解放され自由で、安全、安心、便利、快適な生活を手に入れた末に、本能ではなく理性や知識で食事をし、さらに意識して運動しなければならない矛盾には笑ってしまう。

理性や知識に頼る現代人の生活は無駄がないようで、無駄ばかり、情報を集積し分析してそれなりのエビデンスを得ることに意味がないとは言えないが、それも程度問題で、調査母体が今日的な現代病を抱える人を対象としているわけだから、本来の生命力を取り戻す手立てなるか疑問が残る。

「賢者は内なる真我をみる」とインドのウパニシャッド哲学にはあるが、何かしら外に目を奪われるのは私たち凡夫であり、そんな過ちを犯したダビデの罪も、不倫の子であるソロモンの誕生をして、戦死させられた夫の魂がよみがえっているのかもしれない。

全て成り行き、それゆえに恐れ敬い、慎みて、喜びを持って生かされていることを実感し感謝して生きなければならないと思う。

貨幣経済に操られ物質至上主義に毒された人の絆や関係性にばかりにフォーカスした今日的な生活のあり方にも、コロナを契機に疑問を感じる私としては、今一度大自然の営みの中から、愛や生活の本質を学び実感していきたいと思う。

そんな想いに、今あることに感謝したい。

ところで、今日は外作業が出来ないので、天ぷらのかき揚げに挑戦しようと思う。YouTube動画を参考に頑張ってみたい。

jpjapon について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
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