お正月

普段食べられない美味しいものが、食卓にいっぱい並ぶお正月は楽しい。朝からお屠蘇をいただき、ホロ酔い加減でいい気持ち、ジジババ世帯の一年が始まる。

早朝とは言え、お元日は朝8時に地元の氏神さんに初詣、帰宅後は食卓が整うまで、私は裏庭でガーデニング、霜で凍った土を掘り起こすのには慣れているが、やはり冬場は休閑シーズンである。

そんなことで、ガーデニングで一汗かき、食事が整ったのはお昼過ぎ、神棚とお仏壇にお雑煮とお酒を捧げ、一年の家内安全、無病息災を心願した。さらに、裏庭の一部が我が家のエネルギー源となる鬼門に当たるので、お酒とお米とお塩を捧げ、敷地のお清めをして、身体健全を祈願した。

子供や孫たちは旦那の郷里山形に帰省し吹雪の中でスキーを楽しんでおり、こちらから届いた信玄餅や笹一やワインに舌鼓を打っている。

年賀状は数年前に一方的にやめてしまったので、今は妻にしか届かないが、そんな中にも変わらぬ友情を届けてくれる友もおり、その優しさには感激と感謝に耐えない。

まあ、この世は正に「三界は安きこと無しなお火卓の如し…」ここまで、人間の欲望が支配する社会ともなれば、環境破壊は序の口、生産性や利益重視の食糧政策から農薬から保存料や添加物、さらには遺伝子組み換えまで、手抜き利潤追及の営みの結末は、泥水で洗濯するようなもので、本末転倒もう取り返しがつかない。

そんなお正月だが、今年も無理をせず、神様から授かった身体を大切に、日々の想いを確かめながら生きていこうと思うが、ワンちゃんがいないお正月は何と半世紀ぶり、生きる意味を学ばせてくれた恩寵には感謝しかない。

まあ、ペットにしてもガーデニングにしても、生き物と共生するには、それなりのルールがあり、一方的にこちらの都合の良いわけにはいかない。

それは、正に私達の生命が、約80億の細胞とその3倍にもなる180億に及ぶ腸内細菌との共同作業によって営まれ支えられていることからも察し得ることで、正に生命活動は神秘である。

消化管細胞は概ね2日、血液は3か月で入れ替わり、三年もすれば元の細胞は何もない現実に、如何に新陳代謝が大切かよくわかる。

つまり、私達の身体は私達の思考や意識の外側で、健気にも私達の身体のホメオスタシー(恒常性) 動的平衡性を保ってくれている訳で、その活動を阻害する最悪なリスクファクターは、過度な農薬や添加物の使用や、ドラッグや酒やタバコの過度な摂取、便利快適性を求め過ぎる私達の愚行や強欲にあることは、ご案内の通りである。

まあ、これだけ欲の皮が突っ張れば、社会や世界がイカれてしまうのも当然の成り行きで、それなりの報いは「無知無明の為せる業」、見果てぬ夢への偏執的な執着から、果てはその強欲に気付きながらも「不作為の罪」に、正に「身から出た錆」である。

まあ、無から有を創りだせない被造物である私達が生きていくには、他の被造物の生命を奪っていくしかない訳で、盗み泥棒は元より、臓器売買やアドレナクロムなど、非人道的な犯罪行為が現実に今行われている訳で、その残虐性には暇がない。

「今だけ、金だけ、自分だけ」そんな暴力資本主義にしか生きらぬ現実に、善意や正義を説く前に、偽善や不正によって失われる魂の存在に目を向けるべきではないかと思う。

まあ、仮に社会的な善意や正義が作り物であったとしても、偽善や不正に生きることは、己の存在意味を根底から壊してしまう訳で、そんな想いが誰しもが日々に味わう寂しさや空しさではないかと思う。

まあ、被造物では満たされない何かを持って生まれてきた私達の宿命とでも言うか、こんこんと湧き出でる魂の喜びは、神仏や真我の声に耳を傾けるしかないように思う。

言葉や文字、写真や映像は、そんな愚かな人間の営みを普遍的なものとして残す行為であるが、絶えず新陳代謝を繰り返す私達にとって、それらは自分ではあっても別物な訳で、遮二無二捉えれば、変化と多様性の中に、必死に自己統一性を求め続ける私達の無知無明の為せる業でしかない。

そんな中、今日は箱根駅伝で、母校青学が往路優勝し、ホロ酔い加減でいい気持ち、昼寝から目覚めたら4時を回っていた。明日の帰路はどうなるものか、コロナがなければ、桃太郎旗を持って学友と沿道で応援するところだが、学友通信からも沿道応援の自粛を求められているので、今年は控えたい。

まあ、人生は、落語の立川談志師匠の言う通り「暇潰し」にしかならないが、とにかく今あることに感謝して、今年も精一杯悔いなき日々を送っていこうと思う。

jpjapon について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
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