今日は何気に、永らく患っていた呪縛から解き放たれたような不思議な感覚から、時間が一挙に逆戻りして、子供の頃に暮らしていた家や懐かしい近所の人達の顔が次から次へと思い起こされた。
まだ、どの家にもテレビがなく、野球やプロレスは近所の電気屋のテレビで観戦していた時代で、そんな時にラジオから流れてきたのをハッキリ覚えている。その後、高校の音楽室で曲目を知ったのだが、癒しと安らぎの中、幾重にも重なり合った呪縛からやっと抜け出た想いの中に人生の短さをつくづく痛感する。「木陰に憩う」そんな情景を夢見て植えた庭木も青葉が芽吹き、生命の畏敬を覚える中、呪縛とも思える感覚からの解放は何を意味するのだろう。
改めて、今あることに感謝したい。