炬燵にひっくり返っていたら、妻がやってきて、「今年はまだ畑をしないの?」と縁側から外を眺めながら唐突に聞いてきた。「玉ねぎを収穫した後で…」と何気に応えたが、本当は昨年までの熱意がなくなったからで、今年は出来るだけ手抜きをして他のことにもチャレンジしようと思っているからである。
そもそも、人類の進化進展は、過酷な労働からの解放にある訳で、如何にして手を抜くか、手間を省くかが文化文明発展の歴史ではないかと思う。
そんなことで、今年は外気が十分に上昇した頃を見計らって作付けしようと思うが、それはこれまでの体験から5月のゴールデンウィーク辺りが最も効率よく苗が定着するような気がするからである。
そんな中、昔のベータMAXのビデオテープを整理していたら杉良太郎のステージビデオが出てきたので再生してみたところ、やはりソニーだけある、未だに綺麗に作動する。感動ものである。これからもこんな「モノ作り日本」であってほしいと思うが、無理かな?
そんな訳で、歌舞伎や日本舞踊のビデオもあるし、美空ひばりのステージビデオもあるから暇に任せて観てみようと思う。
いずれせよ、私を含め全てが骨董品だから、後僅かの運命である。全てが塵と化す儚さに、改めて生きる意味を問いたい。