居場所

人間も動物だから、知らず知らずの内に生活環境の影響を受ける。いや反対に、生活環境が人間を作ると言っても過言ではない。

だから、手っ取り早く自分を変えたいのなら転職や引っ越しをするのが一番である。これまでの生活を続ける限り、何も変わらなし変えられない。

まあ、居場所を変えるだけでも朝起きた時に飛び込んでくる風景が違うし出会う人も違えば生活意識はガラリと変わる。論より証拠、旅が新たな生活の出発点になることはご案内の通りである。

時は春の真っ盛り、入学や就職の季節だが、舞い落ちる桜の花びらに新たな出会いや別れが重なり、これまでの思考パターンや気の持ち様がガラリと変わる体験をしたことは誰にもあると思う。

結論を言えば、今の自分は今の生活環境によって形作られている訳で、暗くも明るくも、快活にも卑屈にもなり得る。最悪は嫌な人間に囲まれて暮らすことで、正に「怨憎会苦」人格を否定してくるような人間とはなるべく会わないようにすることが肝要である。今の生活をガラリと変えたければ、縁も所縁もない地に赴くのが一番だが、しかし、これは今までの生活を捨てることになるから、かなり勇気がいる決断であり挑戦である。しかし、キリストを始め、聖人と言われるお釈迦様も妻子を捨て転々と居場所を変えているし、親鸞や日蓮も弘法大師も、また、著名な芸術家や学者や研究者なども、転々と生活拠点を変えて偉業をなし遂げていることはご案内の通りである。

そんな中、先週辺りから、春の長雨(?)に家の中に閉じ込められ、仕方なしに「世界遺産や日本の名所」などのシリーズビデオを拝見していたが、それぞれの世界(生活環境)に適応して暮らす人々の暮しぶりを見て、もはや能わぬ夢と人生の短さを痛感した。

そんな中、先ほど来の屋根に滴れる雨音に「今日も雨か」と想わずため息が出てしまったが、「朝が来ない夜はない」と無理して気を取り直した次第である。

そんな訳で、とにかく生活環境はストレスの元凶に成ることもあるから、自分に適した居場所を一刻も早く見つけることに尽きる。明るく風通しがよく、貧しくも気の合う思い遣りのある人たちに囲まれて暮らすのが一番である。生成AIが幅を利かす世の中、今や人間の精神や心理状態も科学的に遺伝子レベルの解析から解明できている訳で、依存や共依存、アダルトチルドレンなどの心理分析の時代は終わりつつある。

それから始まる大艱難時代は民主主義の最終段階リベラルデモクラシーで終焉を迎え、学びを忘れた民主主義の暴走は、福島の原発事故や政治資金パーティーの裏金問題からしても、また年金医療介護などの社会保障制度の有り様や、さらに不必要な海外投資に絡む規制緩和や徹底による遺伝子組み換え農薬添加物まみれの食糧事情や大切な国民資産の資本流失など、どれをとっても無策、非作為の成れの果て、責任の所在も分からぬ愚策に対策もその場しのぎでは、真面に生きられる訳がない。

しかし、そんな劣悪な社会だからこそ、創意工夫の余地がある訳で、社会はどうであれ、見つけようと思えば、どんな苦難にも打ち勝つ精神力やスキルは必ず見つかる訳で、自分の生命力を信じて、お互いに思い遣る仲間と集い頑張るしかない。

ディールに暮らせばディールに終わる。趣味や遊びに暮らせば心が知れる。そんな想いに互いに思い遣る友や家族の存在は欠かせない。そんな想いに、今日も今あることに感謝し、誠心誠意頑張ろうと思う次第である。

それにしても、世間は悲惨だ。社会の惨状はどうにもならないから、自分自身でよく学び考えて行動するしかない。お互い頑張ろう。

jpjapon について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
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