
昨年秋にホームセンターで購入した小梅が本命の南高梅に先立ち可愛い花をつけた。実がなるのを楽しみにひたすら待つしかないが、何時になるやら、下手をすると間に合わない。一人漠然とした寂しさに、ひたすら天空への想いが募る。
何処かに大切なものを置き忘れたような感覚に見たこともない光景が脳裏を掠め、時間軸がバラバラになって全てに意味を為さない。
そんな想いに今日も1日が終わる。ガーデニングに心地よい汗をかき、早めのお風呂に浸かりながら檜の香りに揺らぐ自分に、図らずも見上げた夜空に満月が意味ありげな光を送ってよこす。
改めて想いの意味を考えてしまうが、それよりなぜ人や愛に憧れや夢を感じたのだろう。全ての記憶が満月の光に照らされ、多くが漆黒の闇夜に消えていく。そんな感覚に、改めて今あることに感謝したい。