想いは実現する

円安が大分進んでいる。株価も10400円に届く勢いである。正に政権交代がもたらした経済効果である。デフレ不況による企業の設備投資が手控えられ、市中に金がだぶつく中、これ以上の金融緩和は愚策にも思えたが、笹子トンネル事故を皮切りに国内インフラの整備予算の増額や震災復興への公共投資が現実味を帯びてきて、年内には株価は13000円に届くと予想されている。

しかし、庶民にとっては雇用が確保され収入が安定しない限り、インフレになって良いことなどなにもない。健康保険料や介護保険料が上がる一方、年金受給額が減額され消費税が増税され、いつリストラになるか分からぬ世相の中、インフレで物価が上昇し生活が苦しくなるのに景気が回復したと思う馬鹿が何処にいよう。

日本維新の会の石原代表は眠っている国民の金融資産の活用をしきりと言っているが、その落ち着くところは多分高額な資産課税により、富裕層の資産放出を狙っているのであろう。要は、今月から実施される所得税上乗せ2.1%を皮切りに、消費増税や相続税などの資産課税が目論まれているのである。正に、少子高齢社会においては、所得の配分から負担の配分へと、国家財政の軸足が移っているのである。

 話は元に戻るが、そんな実務的な経済政策は別として、景気とは景気なのである。つまり機運なのである。私は以前、仕事で交通安全運動に携わったことがあったが、マンネリ化する啓発運動の機運をどうのようにして高めるかが大きな課題であった。そのために、毎年嗜好を懲らして、市民の目を惹くイベントを実施するのであるが、何事も機運を高めることが重要なのは身に浸みて分かるのである。

つまり、みんながそう想えばそうなるのである。「想えば実現する。」のである。景気とはそう言うものではないだろうか、みんながデフレになると思うからそうなるのであって、いくら金を使っても雇用が安定していて食うに困らないという世相があれば、世間に金は廻るのである。

だから、幸せになると想えば幸せになるのである。考えてみれば、幸せとは極めて心の内面の想いであって、その想いは心の奥底から発せられるものである。今あることに感謝し生きる喜びと持って生きる人は、如何に貧しくとも幸福感に満ちあふれていて周りの人に癒やしと安らぎを与え幸せにすることができるのである。そして、同時に自らも想いが叶い幸せになれるのである。

否定的な考えや想いを排して生きることこそが、輝かしい明日を拓く秘訣だと、新春の光に想いを新たにした次第である。

jpjapon について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
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