続世相

IMG_2941_20140104_124152今日の世相は日頃の私達の想いが創り出していることにほぼ間違いはないが、誰も世相を読み切れないところが面白い。平たく言えば、流行や人心を読むことであるが、政治の世界も一寸先は闇と言われ、景気なども世相が創るようなもので、年が明ければ人心がガラリと一新しても不思議ではない。

まあ、相場なども幾ら経済指標や金融工学が進歩したからと言っても、全く根拠のない値動きをすることもあり、株価などは世間がトレンディーな情報に一喜一憂する様がそっくり写し出されているようにも思える。まあ、株取引は体のいいギャンブルであって、こんなものに関心を寄せなくては老後の生活が儘ならぬ処に、今日の社会が抱える問題があるように思える。

しかし、そんな社会にあっても、日々の生活は家庭や地域や職場での出会いに大半の時間を費やしている訳だから、現実の世界から見透かす世相からもそれなりのヒントを得ている訳で、多くの出会いが得られる職場は、その人の「人となり」を創り上げ世相を見抜く場にもなっていることは確かである。ゆえに、仕事を通して得られる世間の様子と気心知れた親しき仲間は何物にも変え難い宝と言える。

時に、そんな人の絆を考えるに、「類は友を呼ぶ」と言われるように、自分の宝となる仲間を得るには、己も日頃から自己研鑽してある程度の領域に達していなければそんな仲間は得られるはずもなく、想いを共にして世相を読む処の話ではない。

ところで、北欧の美しい国スエーデンは高福祉高負担の国で知られているが、ほとんどのカップルは7~8年で離婚するらしい。伝統的な家族形態から離れて男女共に自立して生きられる国だからで、男女間の賃金格差もなく雇用の流動性も高く、本人が望めば大学教育をも無償で受けられ、男女が本当の意味で自立して自分らしく自分を生きられる国ならではの生活のように思える。

そんな先進国の生活状況を踏まえると、基本的に人の絆や関係性は性別にはあまり関係なく、限りなくジェンダーフリーであるようかのように思える。つまり、形式や社会秩序を保つ伝統的な婚姻制度に生きることはあまり意味がないように思える。

もし仮に、コンサートに行くとしたら、同性同士でいくよりも男女のカップルで行く方が、恋人や夫婦でなくとも楽しいものである。なぜなら、文化芸術とは男女が戯れるイメージの世界に遊ぶことだからである。それは女性が洋服や髪形やアクセサリーで、夢やイメージの世界に遊ぶことであり、そんな女性を見て楽しむ男性の遊び心であり、さらに、素敵な音楽や踊りは、洒落たカフェで人生を語り合うモチーフであり、それはかってのヨーロッパ貴族が楽しんだ至福の遊びだからである。

生きることは想いを語り合うことに尽きる。なぜなら、人間の如何なる行為も想いを共に語り分かり合うことに帰着するからである。モチーフはどんなものでも構わない。人によって嗜好が異なるからである。互いに分かり合えるモチーフを通して、人生を語り合い想いを交し合うことに生きる意味があるからである。

そんな訳で、今日も新たな出会いを信じて、想いを語り共にして己の存在を証していこうと想う次第である。

jpjapon について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
カテゴリー: 未分類 パーマリンク