新たに…

ご案内のように「守・破・離」とは、茶道や武道の修行のプロセスを言うが、守は「基本や型を身につける」、破は「既存の型を破り発展させる」、離は「基本や応用から離れて独創的かつ個性を発揮する」ことを言う。まあ「道を究める上達への近道、極意」と言える。

しかし、いざ習い事をするとなると、手間や暇やお金が掛るから、つい我流で始めてしまう。そうなると変なクセがついてしまい、そのクセを取るのに大変な思いをする。「急がば回れ、慌てる乞食は貰いが少ない」ことになってしまう。

まあ、最初は先生について学ぶが一番、素直に先生の言うことを聴き、ことに向き合う姿勢を学び習得するに尽きる。なぜなら、職人技はそれなりに創意工夫の結晶だからで、綺麗な字を書くには、運筆もさることなかれ筆やペンの持ち方にも極意がある。

しかし、人の言うことなどそっちのけで我を押し通してしまうのが世の常、傲慢と我流の果てに我欲と我執に朽ち果てていくのが落ちである。

そんな中、私が住まう離れの繊維壁がボロボロと剥がれ落ちて汚いので、漆喰か珪藻土でもぬってみようと、自分で粉の漆喰を買って練り上げて始めようとしたところ、粉末の漆喰は素手で扱うと爛れたり、謝って目に入ったりすると失明するらしく、かなり危険なことが分かった。知らねば大火傷をするかも知れないリスクで、餅屋にはそれなりのノーハウがあることを痛感した。そんな貴重な情報をUpしてくれた職人YouTuberには心から感謝したい。

しかし、練り上げた製品は2~3万円もする一方、粉末の漆喰は20kで4000円足らずとなると、貧乏人には価格が決定打となる。

そんな訳で、まだ風があって寒い日が続くので材料の飛散もあるから、もう少し気候が落ち着いたら、YouTuber動画をお手本に、「守破離」を意識しながら漆喰塗りに挑戦してみようと思う。

まあ、何事にも時があり、時を選ぶことがリスクを避け幸せを引き寄せる秘訣である。焦ってはいけないし、出遅れてもいけない。正に「時読み」、旬に生きることが楽を呼び障りなく小綺麗に「粋」に生きる秘訣と言える。

そんな想いに、改めて今あることに感謝したい。

投資は金銭投資ばかりではない。何に投資するかは人それぞれ、私的には掛けた時間ではないかと思う。過ぎ去れば全てが意味を失う現実を踏まえ、自我や理性を周囲の環境や本能とどのように調和していくのかが、日々の課題ではないかと思う次第である。

jpjapon について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
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