「人は自分には生きられない」とは故三島由紀夫の言葉だが、仮に他国が侵略してくれば、男なら愛する家族や恋人のために武器を持って戦うだろうし、女性は母性をして産まれし子供に己れの未来を託すだろうし、何れにしても「人は自分に生きる存在」でないことは察し得る。
そんな大自然の摂理を背にして、未来に生命を引き継ぐ営みこそが、私達一人一人に課せられた使命であって、いつまでも我欲や愛着に固執しているようでは心許ない。
まあ、総理大臣を始め政治家や高級官僚たちがこぞってお手本を示しても、戦後愚民教育により世間は影に回って利得を目論む輩ばかりだから、やはり社会は一度ガラガラポンしないとダメかも知れない。
いずれにせよ、思い遣りに生きるしか未来はない訳で、そんな想いに身近な絆を大切にしていこうと思う次第である。