同性婚

イギリス議会の下院では16日、同性婚を認める法案について修正案が承認され、週内にも同性婚を認める法律が成立する。同国では、2005年に同性のカップルを「市民パートナー」として登録する法律が施行され、結婚とほぼ同等の権利が認められてきた。しかし、市民の間では、法律上も結婚としての地位を認めるべきだという声が高まっていたと言われる。

同様な動きは、フランスでもことし5月に同性婚を認める法律が成立したほか、ドイツでも先月、憲法裁判所が、同性のカップルに対して、結婚している夫婦と同様の税制上の優遇措置を認めるべきだという判断を示すなど、同性のカップルや結婚を認める動きが広がっている。

その一方で、敬けんなカトリック教徒などを中心に、各国で同性婚に対して根強い反対運動も続いている。同性婚を巡っては、アメリカでも先月、連邦最高裁判所が結婚を男女間のものと定めた連邦法の条項を違憲とする初めての判断を示している。

このような流れは、美脚フェッチの私としては、到底理解できないことだが、昔から「男女の色恋に水は注しちゃいけない」というので、静観するより仕方ない。しかし、このような婚姻が市民権を得る社会は、正に思想信条の自由が認められる先進的な社会であることには間違いない。どんな世界観や生活信条を持って生活しているのか興味もあるが、その日常生活をちょっと想像しただけでも気持ちが悪い。さぞかし、神仏も予期せぬ出来事に驚嘆しているに違いない。

しかし、当のご本人同士は、普通の男女のカップル同様に、肉体的にも精神的にも固い絆で結ばれて幸せなのだから仕方ない。誰も幸せになる権利を侵害できないからである。そう考えると、こと婚姻関係は千差万別であって、とても一括りすることなどできないように思える。ご案内のように、戸籍があるのは、日本と韓国と台湾だけで、旧日本の統治下にあった国だけであるが、マイナンバー制の導入を契機に、年金や医療や介護などの社会保障制度や税制も個人単位に切り替え、北欧先進国のように多くの制度をシングル化し、欧州諸国に追随した方がいいようにも思える。

ところで、私達の歴史は多くの差別や区別を撤廃し、自由を獲得する歴史でもある。しかし、現実的には多くのくだらぬ社会制度や慣習や地域のしがらみに毎日翻弄されている。特に、日本人は農耕民族であり、労働集約的なしがらみから開放されない特質を持っている。そんな気質で、地方議会が運営されている訳だから、地方自治も覚束ないはずである。憲法改正や民主制を論じても無駄とは言わないが結論は決まっている。場の雰囲気で決まるだけだからである。もっと、覚めた目で自分たちの気質を考える必要があることは言うまでもない。

そんな訳で、同性婚に違和感を持ち拒絶する社会では、まだ民主制は十分に機能しないように思える。そんな風に考えると、今日の日本の民主制が私達の生活信条に合っているかどうか甚だ疑問である。

私としては、BSの時代劇ではないが、水戸黄門や火付け盗賊改め方長谷川平蔵や、黒駒の勝三や国定忠治と言った渡世人が幅を利かせる社会の方が、意外と私達の生活信条に合っているような気がしてならない。

なぜか人情に生き人情に死ねる社会が理想の社会に思えるのである。

jpjapon について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
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